いつでもできる

 絹生地の藍の乾燥葉染め

(藍の乾燥葉で生葉染めと同じような染色液を作り絹生地を染める)

この方法は、藍の乾燥葉を2種類用意して絹の生地を染色する方法である。藍の生葉の染色の応用で、1種類は電子レンジで生の葉を乾燥させる。もう1種類は自然乾燥した葉を用意する。電子レンジで乾燥した葉は、酵素は変質してしまうためインジカンが残っている。自然乾燥した葉は、酵素が残っているが、インジカンをインドキシルインジカナーゼ(加水分解酵素)の働きで分解しインドキシルになる。そして、インドキシルが空気に触れてインジゴになり、そのままでは染色に使えない。そこで、電子レンジで乾燥した葉のインジカンは水溶性の物質なので水に抽出することができる。そこに、自然乾燥した藍の葉を混ぜ合わせ、インドキシル水溶液を作って藍の生葉と同じように染色することができる。
 電子レンジで葉を乾燥させるときは、葉を皿の上に均一に広げ800wの電子レンジでおよそ2分30秒かけて乾燥してみた。乾燥が足りないときは裏返してさらに30秒ほどかけてみた。この乾燥葉は、およそ生葉の5分の1程度の重量が減少する。生の葉で染色するときはおよそ100gで1枚のストールを染色していたので、電子レンジ藍の乾燥葉20gとした。
 
材料 はかり 電子レンジ藍の乾燥葉 20g  自然乾燥葉 4g 絹の生地(ストール用30×120cm)ビーカー500ml2個、ガスコンロ、温度計、キッチンペーパー 2枚

 
@電子レンジ乾燥葉20g 自然乾燥は4gを用意する。
A電子レンジ乾燥葉を80℃600mlの水の中に入れ10分間煮出す。(この間温度はそのままにしてインジカンを抽出する。葉は手で細かくし不織布の生ごみ袋に入れて煮出すと良い)
B30℃前後に冷まして、からキッチンペーパでろ過をする。ろ過した水溶液に手で細かくした自然乾燥葉を混ぜて1時間放置する。(さらに長い時間の方が良い)
C色が青色に変わるので、キッチンペーパでろ過をしてから、絹の生地を水溶液に入れる。
D10分ほど浸し、絞って5分空気にさらす。これを数回繰り返すと濃くなる。
E最後に水洗いをして染色した生地を乾燥させる。
           
 電子レンジ藍の乾燥葉        自然乾燥葉
    
電子レンジ乾燥葉を煮出している  抽出した水溶液
     
自然乾燥葉の粉砕          自然乾燥葉を入れ1時間した水溶液
    
 生地の入れはじめ          数回繰り返した。
  
  
     染め上がった上がった生地(絞り染め)
 
 
*この実験では、電子レンジ乾燥葉をあまり細かく粉砕しないで抽出液を作ったのであまり濃い抽出液になっていなかった。次回は、細かくして実験してみたい。また、自然乾燥葉を入れたあとの染色液は1時間以上かけたほうがさらに青くなっていた。

 
今回染色するに当たり、この方法は、川崎充代、牛田智 「いつでもできる藍の生葉染め−藍の生葉の保存と染色方法」、染織αNo246、p69-72 (2001)<2001年9月号> に詳しく出ています。
 

 

 

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