藍の生葉を水を加えてミキサーにかけた染色液では、木綿の生地をなかなか染色できない。生葉で木綿を染色する場合には絹の様に1回の染色で濃い藍色にすることは難しい。生葉でも何度も重ねて染色すると藍色にまで染色することはできる。ここでは、生葉で染色するときに、藍はたんぱく質に染まりやすい性質を利用して、木綿を下処理したものを染色させて比較する実験をした。
材料 藍の生の葉 100g ミキサー ボウル2 漉し布 木綿生地 3枚 牛乳 200 ml 豆乳 200 ml 大き目のお椀 3 かきまぜ棒 オキシドール10ml
①木綿生地の下処理。
・豆乳と牛乳を別のお椀に入れ水200ml加え 400mlずつにする。水400mlだけも用意する。
・木綿3枚をおのおのお椀に30分以上浸しておき、乾燥させる。
②藍の生葉の染色液を作る。
・藍の葉だけを100gはかりとる。
・ミキサーに葉をいれ水1リットルいれて、1分間ミキサーを回す。
・ボウルに漉し布を置きミキサーにかけた藍の汁を流し込み、液を絞り出す。
③染色する。
・染色液に軽く濡らした、木綿の生地を浸す。
・棒でつついたり動かしたり、空気に触れるように持ち上げるなどをして、15分浸しておく。
・酵素でインジゴになる反応が終わるころには、染色液が藍色になるので取り出す。
・木綿の染色が定着するように、オキシドール入った水で酸化を早めてから水洗いをする。
④台の上に置いて、色の比較をする。
藍の葉は穂先付近の葉を使う。 藍染の材料。 100g葉をちぎって量りとる。
木綿の生地を牛乳や豆乳に浸しておく。比較で水だけでも行う。 乾燥させておく。
藍に葉をミキサーに入れる。 ミキサーに水1リットル分注ぐ。 1分位ミキサーにかける。。
漉し布にミキサーの液を注ぐ。 漉し布を絞って染色液を搾り出す。 染色液が出来る。
染色液に生地を水に濡らしてから、浸しておく。 15分程染色液に浸しておく。色むらがない様に棒で動かしたり、空気に触れるようにする。水洗いをして並べて色の比較をする。まだ完全に色が綿に絡んでいないので、直ぐに石鹸で洗うと色落ちがする。
乾燥後はかなり薄く見える。1回だけの染色では木綿の染色は薄い。何も下処理をしないものは緑色になるだけで、全然藍色になっていない。豆乳と牛乳は水色に染色できている。よく見ると豆乳より牛乳のほうが少しだけ濃く染色できている。
乾燥後の藍染生地