ライターを改造した点火装置について(蛍光管が光る)

 電子ライターは、圧電素子の高電圧放電でガスを着火させる。安いものは100円からあり、そのほとんどは使いきりである。電圧はやや低いものが多い。分解するのは簡単で、小さい工具のプラスドライバーとラジオペンチがあれば良い。 100円以上になると放電電圧も割りに高くなっているものが多い。ここでは、100円のライターと100円以上のライターで比較しながら述べたいと思う。圧電素子は金属部分の中に酸化鉛、酸化ニッケル、二酸化チタンなどの金属とセラミックが入っている。ピエゾセラミックスとも呼ばれている。
 


100円電子ライター
主にタバコ用に使われるものと、家庭用のレバータイプがあるが、実験ではレバータイプのほうが扱いやすい。解体してみると、下のような圧電素子が出てくるが、底の金属部分は導線をつなぎ、導線のある方とで両極にして、クリップ付の導線につなぎ合わせ組み立てなおす。最近では、幼児がいたずらしないようにストッパーが付いていたり、レバーを強く押さなければ点火しないようにしている。また、解体しにくく、組み立てるときに手間のかかるものが多い。 
 
 
これはレバー式の100円ライターである。解体してから、導線を圧電素子につけて組み立てたもの。これにミノムシクリップ付き導線をつないで利用する。市販品では半透明ものもあるので、中がどうなっているかを知らせたい場合はそちらのほうが良いであろう。
 
 
 
100円以上電子ライター(iwatani、tokai など)
取り外しも簡単で、圧電素子のところも半田付けしやすくなっている。また、組み立て直すことも簡単で改造しやすい。
これはtokai
 

 圧電素子で蛍光管(4w)を光らせてみた。明るいと良くわからないが薄暗くすると光っているのが見える。暗いところなら、40wの蛍光管や輪になった蛍光管でも光る。また、電極の片方だけをつなぎ、管の途中で手で持ちカチカチ放電させると、手で持っているところまで光る。 蛍光管が割れていなければ、使用済みのものでも利用することができる。

 

 

 

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