比較的簡単な方法でDNAを取り出すことができる。ブロッコリーは芽のところは細胞がたくさんあるので取り出しやすい。DNAは細胞の核内にある遺伝子物質である。エタノールがあれば、家庭でも取り出す実験をすることができる。乳鉢はすり鉢、試験管はコップなどで代用することで実験ができる。ここでは学校現場においての実験とする。ブリッコリーはできるだけ新鮮なものを使う。冷凍ものでもできるが、生のほうがきれいに抽出することができる。
材料 ビーカー200ml 2個 、乳鉢、茶漉し、試験管3本 試験管立て、はかり、ガラス棒、ピペット、はさみ、ブロッコリー100g(芽の部分ならおよそ10g)、食塩、エタノール、家庭用食器洗い洗剤(石ケン成分約35%)
抽出液を作る
①食塩3.5g 洗剤2.5ml を100mlの水に溶かす。溶かすと半透明に白く濁る。
DNAを取り出す
①ブロッコリーの緑色の芽の部分をハサミで切っておよそ10g作る。
②乳鉢に入れてすりつぶす。あまり細かくすりつぶさなくて良い。
③すりつぶしたブロッコリーに抽出液30ml流し込んでガラス棒でかるくかき混ぜる。しばらく放置する。(5分~10分程度)
④ビーカーの上に茶漉しを置いて、その中に乳鉢の中のブロッコリーの混合液を入れてろ過する。
⑤ろ過液を試験管に5ml程度入れる。
⑥エタノールを5ml程度試験管の壁を伝わりようにゆっくり流し込む。(試験管の中のろ過液の2倍)
⑦エタノールと緑のろ過液の2層になり下から白いものが浮き上がってくる。
家庭用洗剤は石ケン成分35% 抽出液を作った様子
乳鉢でブロッコリのすりつぶす 抽出液をいれしばらく放置
茶漉しでろ過する ろ過液にエタノールを入れるとDNAが浮かんでくる。少しガラス棒でつつけばもっと出てくる。
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