コップのふちを指で擦って

音を鳴らす(共振コップの様子を見る。)

この実験は、コップにも固有の振動周波数があり、コップのふちを濡れた指の腹で擦ると、コップを擦ったときの振動が、コップの固有の振動周波数にあって共振が起こり、振動が増大してコップの共鳴音が大きくなる現象である。そして、この音をマイクで拾って、オシロスコープにその振動周波を映しだし、目でも確認できるようにした。

実験の際はガラスのコップは大きめで、薄手のものを利用した。ワイングラスでも音を鳴らしやすい。そのほかうすでの茶碗でも利用できる。指を使って鳴らすときには、石鹸で指の油を良く落とし、濡れた指の腹でコップのふちをなでるように擦る。指の指紋の凹凸の摩擦でコップのふちが振動する。何度もふちを回るように擦ると音が次第に大きくなる。上手にできると、指の腹をコップの口の中心に向かって前後に擦っても音を出すことができる。

材料(道具) 共振しやすい薄手のコップ、オシロスコープ、マイク

 

   

   

濡れた指でコップの縁を口に沿って擦っていくと次第に、コップが共振して音が大きくなって鳴る。オシロスコープでその様子を確認すると、コップの共振によって大きく鳴っている位置が決まっていることがわかる。下の図の様に4方向に大きく共振して鳴る。この様子はボウル共振でも同じようなことが起こっている。

  

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