紙おむつの中には繊維と高分子吸収体(高分子吸水性ポリマー) が入っている。高分子が水を取り囲んで、保持してくれるので吸収されると、ゲル状になり水が滴り落ちない。中身を取り出すと細くて細かい繊維が入っている。また高分子吸収体が混ざっている。取り出すときは繊維が空中に舞うのでマスクをしたほうがよい。
材料 紙おむつ ビーカー2個(200ml程度) かき混ぜ棒
①紙おむつから綿(繊維と高分子吸収体)を取り出す。
②ビーカーに適当な量を入れる。
④水200ml入れてかき混ぜる。しばらく待つ。
⑤逆さにしても水が滴り落ちないことを確かめる。
高分子吸収体だけの粉末の場合は、大さじ1杯だけで、およそ200mlの水が保持できる。
この実験は、水を含んだ高分子吸収体は食塩を混ぜ合わせると、また水と高分子吸収体が分離してきて、高分子吸収体と水分に分かれることを確かめる実験である。紙おむつの中身には高分子吸収体が含まれている。ビーカーに高分子吸収体入れて水を混ぜて水を含んだ固まりにする。これに適量の食塩を入れてかき混ぜて見る。
材料 高分子吸収体 ビーカー200ml2個 食塩25g かき混ぜ棒
①高分子吸収体に水を入れて固まりにする。
②水を含んだ高分子吸収体に食塩を入れてかき混ぜる。
③別のビーカーに水分を分ける。
高分子吸水性ポリマーを詳しく知りたい方は
https://www.chemuseum.com/professional/report/9/index.html
参考図書:科学あそびだいすき 3集 p182